難関大学への登竜門として、毎年多くの中学生が難関高校を受験します。難関高校は授業のレベルの高さもさることながら、そこに集まる生徒の学力も高く、切磋琢磨しながら実力をつけられる環境が魅力。なかには、中学入学と同時に難関高校の受験対策を始めるというご家庭もあるかもしれません。
この記事では、そんな難関高校の受験対策として塾に通う場合、いつから通うべきか・選ぶ際に気をつけるポイントについて解説します。
難関高校を受験するにあたって押さえておくべきこと
具体的な話をする前に、まずは難関高校を受験するにあたって押さえておくべき基礎的な情報についておさらいしておきます。
倍率はどれくらい?
倍率の一例として、首都圏の難関とされる高校の2022年度入試結果を見てみましょう。
学校名 | 倍率 |
---|---|
開成高校(私立) | 2.97倍 |
筑波大学附属駒場高校(国立) | 3.16倍 |
日比谷高校(公立) | 男子1.67倍/女子1.55倍 |
倍率は、大学への合格実績はもちろん、通いやすさ(立地)や教育内容の充実度によって左右されます。
また、東京都内からの通学しか認めていない都立日比谷高校に対し、開成高校・筑波大学附属駒場高校は隣接する千葉県や神奈川県などからも通学を許可しており、そのぶん倍率も上がっている様子が読み取れます。
いずれにせよ難関校になるほど人気が高く、2〜3人に1人程度しか合格することができない狭き門と言えるでしょう。
偏差値・難易度
倍率はあくまで「募集人数に対してどれくらい応募があったか」を示すものにすぎず、試験の難易度を測ることはできません。
そこで、偏差値について見ていくことにしましょう。
学校名 | 偏差値 |
---|---|
開成高校(私立) | 77 |
筑波大学附属駒場高校(国立) | 78 |
日比谷高校(公立) | 75 |
先ほど示した3校について偏差値を見ると、いずれも75を超えていることが分かります。
「偏差値」は少しイメージしづらい概念ですが、偏差値70でおおよそ受験生全体の上位2%ほどと表すと掴みやすいかもしれません。
単純化すると、1学年100名の学校で上から2番目くらいの成績を取ってようやく入学できるということになります。
難関高校を受験するということは「中学校で学年でトップレベルの成績を維持したうえで、2〜3人に1人が合格できる狭き門に挑む」ことと言い換えると、その難易度がよく分かりますね。
難関高校受験の対策はいつから始めるか
さて、文字通りの難関と分かった以上、受験対策はいつから始めても早すぎることはありません。
一般的にはどれくらいから始めることが多いのでしょうか。
一般的には中3から始める生徒が多い
受験生全体を平均すると、3年生に上がってから受験勉強をスタートするというパターンが最も多いです。しかしこれはそこまで難易度の高くない高校を受験する生徒も含めた平均であり、注意が必要。仮に「同級生はみんな3年生から通うと言っている」ということが分かったとしても、お子さんの志望校が難関高校である場合は流されず、早めに入塾を考えた方が良いかもしれません。
中2のうちから始めると余裕を持って取り組める
難関高校や大学進学に重きを置く高校を受験する場合、遅くとも中学2年生までに塾へ通い始めるのが理想です。特に中学2年生の夏休み前であれば、部活や行事で忙しい中でも余裕を持って基礎固めと演習を並行できるでしょう。
学校生活と塾通いを両立することで、受験生に必要なタイムマネジメント能力を養うことも期待できます。
現在中学1年生で学校の勉強を困難に感じていないのであれば、入塾は2年生になってからでも問題ないと言えます。
難関高校を目指すなら中1からでも早すぎることはない
これから中学校に上がるという場合は、入学と同時に塾へ通い始めるのがおすすめです。
塾では学校よりもさらに細かく**「学習方法」**について指導してもらえることが多く、予習・復習・問題の解き直し方法についても学びながら授業を受けることで、より高い学習効果を得ることができます。
高校受験までかなり期間が開くためモチベーションの維持が難しいところではありますが、そんな時には外部の模試や期間限定の講座を受けたりして気分のリフレッシュを挟むことも大切です。
難関高校受験の対策として塾に通うメリット
ここからは、塾に通うことで得られるメリットについて解説していきます。
難しい問題に対応できる学力が身につく
私立の難関高校では、公立校とは異なる形式や、教科書の範囲外からの出題も珍しくありません。普段学校の授業内容がよく理解できていたとしても、こうした問題に始めから自力で取り組むのは至難の業。解答の方針を立てることすらひと苦労です。
塾ではこのような問題に対してのアプローチの仕方や類題への応用の仕方など、難問を解くテクニックについて学校よりも詳しく教えてもらうことが可能。悩む時間を減らし、効率よく学力を向上させることができます。
受験指導のプロによるアドバイスが得られる
学校ごとの校風や進学後の大学合格実績など、受験校選びに役立つ情報に関するアドバイスが得られるのも塾に通うメリットです。
中学校・塾からそれぞれ受験に関する情報を収集することで、志望校の絞り込みや対策の建て方など、より客観的な判断ができるようになります。
早期からライバルを意識することができる
公立中学校であれば、同じクラスであっても志望校のレベルはさまざま。全員が熱量高く難関校を目指している、という環境はそうないかもしれませんが、塾であれば可能です。
周囲のレベルの高さや努力量に刺激を受けることで、お子さんも早期からライバルを意識して熱心に勉強に取り組むことができるでしょう。
塾選びで気をつけること
通うことで多くのメリットが得られる塾ですが、もちろん**「塾であればどこでも良い」**というわけではありません。
お子さんに合った塾選びをするために、以下の点に気をつけましょう。
目指している高校に対応したカリキュラムがあるか
公立校の場合はそこまで心配する必要はありませんが、私立校の場合は教科書の範囲外から出題するケースも稀にあるため、そのことも考慮したカリキュラムであるかどうか検討するようにしましょう。
難関校であれば「〇〇高校対策コース」のように専用のカリキュラムを用意したコースが設置されていることがほとんどです。
性格・学習スタイルに合っているか
どんなに質の高い教育環境が整っていたとしても、お子さんの性格や学習スタイルに合っていなければ、100%の効果を発揮するのは難しいです。
自分のペースでじっくり問題と向き合う性格であれば個別指導が、競争心をかき立てながらライバルと切磋琢磨するタイプであれば集団指導が、というように、普段どのような姿勢で学習に臨んでいるか考慮したうえで決めると良いでしょう。
志望校の合格実績は十分にあるか
合格実績のない塾からでも合格を目指すことはできますが、やはり実績があった方が信頼度が高まります。塾に通い始めた頃の成績や平均学習時間、定期試験での得点の推移など、合格者の実際のデータを参考にしながら学習計画を立てたり、試験結果を振り返ることができた方が有利ですよね。
実績はホームページで開示されていることが多いですが、なければ直接問い合わせてみるのも良いかもしれません。
予算に合っているか
塾へ通うと、入会金や毎月の授業料、定期的な模試や講習費用など、多くの費用がかかります。中学校入学時点から通い始める場合などは特に、年間でどれくらいの支出があるのか事前にシミュレーションしてみるのがおすすめです。
塾によっては入会金無料キャンペーンや紹介割引などを実施していることもありますので、費用を抑えたい場合にはぜひ活用しましょう。
おすすめの塾
ここからは、難関高校を目指す場合のおすすめの塾をご紹介します。
個別教室のトライ
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料金プランのご提案・ご相談は無料です。
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個別指導WAM
これまで25年にわたって個別指導を行ってきた個別指導WAM。約20万人を指導するなかで培ってきたノウハウで、生徒一人ひとりのやる気と自信を引き出し、成績アップ・志望校合格などの目標実現を確実なものにします。
個別指導WAMがおすすめの理由
- 生徒一人ひとりのペースに合わせた個別指導
- 蓄積した学習データとAIの活用による効率的な「戻り学習」
- 詳細な学習分析システムで目標に向けた最短ルートのカリキュラムを構築
生徒一人ひとり異なる学習ペースに対応するため、個別指導形式をとる個別指導WAM。生徒のこれまでの学習データをもとにAIが自動でテストを作成することで、効率よく前回の授業の定着を測ることが可能。カリキュラムはそれぞれに合わせ、最短ルートで目標実現できるよう構築しています。
個別指導WAMの料金
項目 | 詳細 |
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入学金 | 詳細はお問い合わせください |
授業料 | 中学生 7,315円~ |