家庭教師会社との契約前には、「面談・体験授業」の機会が設けられるケースが一般的です。
面談・体験授業は、有益な情報を多く収集できるタイミングなので、受ける前には正しい知識を身につけておく必要があります。
そこで今回は、家庭教師会社が実施する面談・体験授業の詳細や、意識しておきたい4つのポイントをまとめました。
より良い家庭教師と契約ができるように、最後までしっかりと読み進めていきましょう。
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家庭教師会社の利用開始までの流れ
利用する家庭教師会社を探し、実際にお子さんが指導を受けるまでの間にはさまざまな過程があります。
実際の流れは相談先によって多少異なりますが、以下では一般的な流れを簡単にまとめました。
- インターネットや資料などで情報収集をする
- 利用する家庭教師会社を決めたら、電話やメールなどでコンタクトを取る
- 学習状況や対策範囲についてのヒアリングを受ける
- 面談や打ち合わせによって、利用コースなどの学習プランを決める
- 無料の体験授業を受ける
- 担当教師の選定
- 入会手続きを済ませ、家庭教師会社と契約を結ぶ
- 家庭教師サービスの利用開始
家庭教師会社によってはヒアリングの前に体験授業を実施したり、面談の前に担当教師を決定したりするケースもあります。そのため、契約の前に細かい流れを把握しておきたい方は、最初のお問い合わせの際に尋ねておくことが望ましいでしょう。
面談・体験授業とは?
家庭教師会社の良し悪しを判断する上で、「面談・体験授業」は非常に重要です。面談・体験授業からは家庭教師会社に関するさまざまな情報を収集できますが、そもそも「どのようなことをするのか?」を理解しておかなければ、せっかくの機会が無駄になってしまいます。
面談・体験授業での流れや確認ポイントを理解して、家庭教師選びに役立てましょう!
保護者面談で聞くべきことについては、こちらの動画もぜひ参考にしてみてください。
成績UPには、面談・体験授業が大事?
志望校への合格や成績アップ、不登校のお子さんの学習の遅れの取り戻しなど、家庭教師を依頼する目的はご家庭によってさまざまです。また、家庭教師会社によって教育方針や指導方法は大きく異なるため、お子さんの成績を効率的にアップさせたいのであれば、家庭教師会社選びが重要になります。
そこでぜひ活用しておきたいのが、今回解説している「面談・体験授業」です。面談・体験授業は、まさに「親御さんやお子さんの目的」と「家庭教師会社の方針」が合っているかをチェックできる機会となりますし、担当者の様子から信頼できる会社かなども読み取れます。
面談・体験授業からは重要な情報を収集できるため、仮に自由参加となっている場合であっても可能であれば参加するようにしましょう。
面談・体験授業でやることって?
面談
家庭教師会社の面談は、「先生・お子さん・親御さん」の3者で実施されるケースが一般的です。細かい流れは家庭教師会社によって異なりますが、基本的には以下のような流れで進められます。
- ヒアリングで伝えた内容の確認や深堀り
- 過去の実績や出身校など、先生に対する質問
- 話を進めながら、担当者の熱意や教育観、方針などを確認する
上記を見て分かる通り、面談はお子さんの情報を伝えるのと同時に、会社や先生側の情報をチェックするための場でもあります。ここで得た情報をもとに「この先生に依頼するか?」を決めることになるので、質問したいポイントは事前にまとめておくと良いでしょう。
体験授業
体験授業は、これまでの話し合いで決めてきた指導方針などを確認するための機会です。実際の授業を受けることが第一の目的ではありますが、利用者にとっては「最終チェック」の意味合いもあるので、必要な部分はしっかりと確認しながら体験授業に臨むことが大切です。
体験授業は「先生・お子さん」の2者で実施される形が基本ですが、家庭教師会社によっては親御さんが同席できるケースも。面談と同じく、体験授業からもさまざまな情報を収集できるので、可能であれば親御さんも同席しながら指導方針などをチェックしましょう。
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面談・体験授業で確認すべき4つのポイント
面談・体験授業は多くの情報を収集できる機会ですが、質問できる時間には限りがあります。確認するべきポイントを事前に把握しておかないと、せっかくの機会をうまく活用することができません。
そこで以下では、面接・体験授業で確認しておきたい4つのポイントをまとめました。
信頼のおける先生・担当者か
家庭教師の授業中には、先生とお子さんが2人で過ごすことになります。学習シーンはご家庭によってそれぞれですが、基本的には親御さんの目に映らない場所で授業を受けることになるでしょう。
そのため、先生や担当者を「信頼できるか?」という点は、面談・体験授業において最初に確認しておきたいポイントです。では、具体的にどのような部分から信頼性を確認できるのか、以下でいくつか例をご紹介しましょう。
先生としてふさわしい身だしなみか?
社会人として正しいマナーが身についているか?
お子さんや親御さんに対して、円滑なコミュニケーションが取れるか?
例えば、授業中に姿勢を崩したり、軽すぎる言葉遣いで接してきたりするような家庭教師は、いくら腕が良くても信頼できるとは言えません。場合によっては真似をしてしまうなど、悪い態度や身だしなみがお子さんにうつる恐れもあるので、お子さんに悪影響を及ぼす家庭教師は避けるべきです。
したがって、面談や体験授業の際には、挨拶などの軽いコミュニケーションからも相手の信頼性を判断することを心がけましょう。
コース内容と目的・目標はすり合っているか
「コース内容」と「目的・目標」のすり合わせも、面談・体験授業の際には強く意識しておきたいポイントです。家庭教師会社から提供されるコースによって、お子さんの目的・目標が達成できなければ、料金を支払うメリットはそれほどありません。
例えば、苦手教科の克服を目指しているケースと、難関校への合格を目的にしているケースとでは、適した学習プランが異なります。受験や模試対策のように、すでに具体的な目標が決まっている場合には、大まかな学習スケジュールを立ててもらう必要性も出てくるでしょう。
家庭教師に依頼する一番の目的は、「お子さんの目的・目標」を達成させることです。そのため、まずはコース内容と目的・目標を細かく比較し、不安が残る部分については面談・体験授業の際にしっかりと尋ねておきましょう。
指導方針が合っているか
面談・体験授業を受ける際には、家庭教師会社の「指導方針」をチェックすることも忘れてはいけません。同じ学習範囲を教える場合であっても、教え方は家庭教師会社によって大きく異なります。
指導方針の分かりやすい例としては、教科書を使いながら教える方針や、演習を積極的にこなす方針などが挙げられます。教科書を使えば基礎から学習できますが、難関校を目指しているお子さんにとっては、やや物足りない授業になるかもしれません。一方で、演習は実力アップに役立つ方法ですが、勉強が不得意なお子さんにとってはハードルが高くなる恐れがあります。
このように、家庭教師会社の指導方針がお子さんに合っていなければ、本来の目的を達成することは困難です。そのため、お子さんの学習状況と指導方針が異なる場合には、お断りをすることも視野に入れておきましょう。
お子さんとの相性は合うか
最後にチェックしておきたいポイントが、担当する先生とお子さんの”相性”です。相性が良くなければ、お子さんの学習に対するモチベーションが下がりますし、場合によってはお子さんが大きなストレスを抱えてしまうこともあります。
家庭教師会社によっては、今後担当する先生が面談・体験授業を行ってくれるので、このようなケースでは「お子さんと先生の相性」も細かくチェックしましょう。現時点では具体的な希望がなくても、面談・体験授業を通して実際の先生をチェックすると、新たな要望が出てくるかもしれません。
また、先生の良し悪しを判断する際には、お子さんの意見もとり入れることが大切です。実際に授業を受けるのはお子さんなので、「どれくらいの年齢が良いか?」や「男性・女性のどちらが良いか?」などは、面談・体験授業を受ける前に聞いておくことをおすすめします。
まずは資料請求をして、気になる家庭教師会社をチェックしましょう!
お子さんの学習効果を高めるには、「相性の良い家庭教師」と「目的に適したコース」の2つが必要になります。このどちらかが欠けてしまうと、お子さんにとって最適な学習環境を整えることはできません。
そのため、家庭教師の利用を考えている親御さんは、面談・体験授業を積極的に活用することが大切です。また、利用する家庭教師会社がある程度固まったら、電話やメールなどで実際に問い合わせて、指導経験の長いプロに今後のことを相談してみましょう。
ただし、家庭教師会社によってコースの内容やアピールポイントは変わるので、まずは資料請求から始めることをおすすめします。
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