「家庭教師を頼むなら高学歴の人がいい」と思う保護者の方も多いかもしれませんが、実は「学歴が高い=指導力が優れている」とは限りません。お子さんの状況によっては高学歴の家庭教師が合わない場合もあり、家庭教師を選ぶ際は学歴のみを基準としないほうがよいのです。
そこで本記事では、お子さんに適した家庭教師をお探しの方に向けて「家庭教師と学歴」に関するさまざまな情報をまとめました。学歴と指導力の関係や学歴による家庭教師の費用差などについて紹介しているので、ぜひご覧ください。
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ほとんどの場合は家庭教師の学歴にこだわる必要がない
学歴を重視すべきかどうかは、家庭教師を依頼する目的によって変わってきます。
例えば「学習習慣を身につけてほしい」「平均点が取れるようになってほしい」など学歴が大きく影響しない目的であればさほどこだわる必要はありません。
こちらでは、その理由として下記の2つをご紹介します。
- 理由1:大学在学あるいは大卒以上が多く、基礎的な能力は身についている
- 理由2:学歴が高いと「分からない」の気持ちに寄り添えないことも
では、それぞれについて詳しく解説していきます。
理由1:大学在学あるいは大卒以上が多く、基礎的な能力は身についている
まず大きな理由として挙げられるのが、家庭教師は大学生以上の学歴を持つ方がほとんどなので基礎的な学力は保障されている点です。なかには進学先の決まった高校3年生が家庭教師として登録しているケースもありますが、その場合も学力という点では特に問題ないでしょう。
また、家庭教師には個人で請け負っているパターン(=個人契約)と家庭教師会社に登録しているパターンがありますが、後者であれば研修制度を設けているところも多いです。登録時に得意教科も確認した上で割り当てられるため、教えてほしい科目とずれることもありません。そのため、家庭教師の学力が心配な方は、先生への研修や体制が整っている家庭教師会社を選ぶとよいでしょう。
理由2:学歴が高いと「分からない」の気持ちに寄り添えないことも
学歴が高い方は勉強したことを自分の中で消化する力に長けているためか、人に教えることがあまり向いていない方もいます。もちろん高学歴の方の中にも「天才型」「秀才型(努力型)」とさまざまなタイプがいるため一概には言えませんが、「分からないことが分からない」など、勉強が苦手なお子さんに寄り添えない可能性もあるでしょう。
家庭教師に必要なのは、学力だけでなくコミュニケーション能力も含めた指導力です。
お子さんが理解できるまで根気強く教えられるか、お子さんがついていきたいと思えるかなど、学歴に限らないポイントも重要なので、体験授業などを通して家庭教師の質を見極めるようにするとよいでしょう。
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目的によっては学歴を重視すべきケースもある
上記で「学歴を重視すべきかどうかは目的によって変わる」とお伝えしましたが、例えば下記のような場合は学歴を考慮するのもおすすめです。
- お子さんの目標が高い
- 行きたい大学・高校に適した情報がほしい
では、それぞれについて見ていきましょう。
ケース1:目標が高い
「志望校レベルが高い」「偏差値60以上(テストで8割)を目指している」など目標が高く、高水準の指導を受けたい場合は、学歴重視で探したほうがお子さんに合った家庭教師を見つけやすいです。基礎以上の知識が身についていたり、理解力に優れていたりするお子さんであれば、学歴が高い人の指導でも大きな問題は生じないでしょう。
また、難しい問題も解説してくれるため、お子さんも「この人ならついていきたい」と感じてくれる可能性があります。家庭教師と良好な関係が築ければ学習への意欲も維持できるので、お子さんの目標に合った家庭教師を選ぶことは非常に大切です。
ただし、個人契約など先生に対する研修がないところを経由した場合、学歴を詐称する人や学歴はあっても指導力がない人がいる可能性もあります。そのため、信頼できる家庭教師会社を選ぶ・先生の交代ができるところを選ぶなど、各家庭教師会社をしっかり比較して選ぶようにしましょう。
ケース2:行きたい大学・高校に適した情報がほしい
行きたい大学や高校が決まっているお子さんであれば、その学校を卒業している家庭教師もおすすめです。年齢が近ければ試験対策のアドバイスをもらえるので、点数アップに向けて効率的に学習できます。
また、学校の情報を聞くことで入学後の生活をイメージしやすくなる点もポイント。サークルや部活、授業やイベントの様子など具体的なエピソードを聞いて興味を持つため、「その学校に入りたい!」と学習に対するモチベーションがアップすることも期待できます。
家庭教師は高学歴ほど指導料が高い?費用の違いを解説
お子さんの学力や目標によって学歴を重視すべきかどうかは異なりますが、学歴ごとに指導料の違いはあるのでしょうか。
こちらでは家庭教師の学歴による指導料の違いについて解説しますので、予算などを考えたい方はぜひ参考にしてみてください。
家庭教師会社の方針によって異なる
結論を言うと、家庭教師の指導料が違うかどうかは家庭教師会社の方針によって異なります。
例えば全国各地で家庭教師会社を運営している「家庭教師のあすなろ」は「高学歴=良い家庭教師とは限らない」と考えており、学歴による指導料の差はありません。関東エリアの場合は小中学生1コマ(30分)1,000円、高校生1コマ(30分)1,125円と一律で定められているため、料金も明瞭です。
学歴ではなく質を重視したいという方は、自身が納得いく方針を掲げる家庭教師会社を選ぶとよいでしょう。
学歴特化型だと1時間あたり3,000円以上かかることも
一方、学歴ごとに指導料を設定しているところや学歴特化型の家庭教師会社も、もちろんあります。その場合は大学のランクに合わせて1コマ(30分)1,000円~3,500円と決められていたり、最低時給が3,500円だったりとさまざまです。
また、個人契約となると料金は各々が設定するため、希望時給は実に幅広くなります。高学歴を自負している方は5,000円以上を提示しているケースも珍しくないため、時給に見合った質を提供してくれるのか見極める必要も出てくるのでしょう。
学歴特化型の家庭教師会社例
例えば学歴特化型の家庭教師会社として下記が挙げられます。
料金は高めに設定されていますが、目的によっては利用を検討するのもよいでしょう。
家庭教師会社 | 料金(1時間あたり) |
---|---|
東大家庭教師友の会 | 3,850~9,350円 |
東大螢雪会 | 5,500~9,900円 |
メディカルデプト(医学部生のみ在籍) | 5,000円 |
学歴よりもお子さんの相性や目的に合わせて選ぶことが大切!
お子さんの志望校によっては学歴を重視すべきケースもありますが、結局はお子さんの勉強に対するモチベーションを維持できるかどうかが大切です。
そのため、家庭教師をお願いする目的やお子さんとの相性などに合わせて家庭教師を選ぶことが必要になるでしょう。
「学歴よりも相性を重視したい!」「予算も含めて検討したい」という方は、複数の会社を比較するのがおすすめ。『家庭教師比較くらべーる』はお住まいの地域で依頼できる家庭教師会社をまとめてチェックできるので、ぜひ各社の特徴や料金などを確認してみてください。
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